＠外遊びしようよっ！　２nd season

何故に我が家はバスなのか？





国産のキャンピングカーは、ベース車両に選択の余地が少なく
使われている車両は限られたものになっています。

その中でも２００系ハイエースの登場で、キャンピングカー業界は
ハイエース一色になってしまった感があります。
特にＳＬの広い空間はキャンピングカーを作るにあたって
十分な空間を提供してくれているものと思います。

ハイエースバンコンの空間に満足できない層には
同じハイエースやカムロードベースのキャブコンがあり、
合わせると、国産のキャンピングカーの大半を占めるのではないでしょうか？


そんな中で、我が家はバスコンを選びました。。。

最初にバスを選んだきっかけは、超ショートのコースターの魅力に引き込まれてしまったからです。
エルグランドからの乗り換えの車を物色していた時に
初めてキャンピングカーに興味を持ち、いろいろと調べていく中で
コースターを短くした車があることを知り、さらに調べていくと
自分の理想にかなり近い車であることが分かりました。

「超ショートなら取り回しも楽だよなぁ・・」

超ショートのコースターを買ったのはハイエースのスーパーロングが発売になる少し前のことです。
年が明けたら発売になる・・って時期でしたので、トイの営業さんにもハイエースを勧められましたが
すでにコースターのスタイルにメロメロになっていた僕とママっちゃんは
そのままコースターに乗ることを選んだのでした。

我が家の選ぶバスコンのベース車両はトヨタコースターになります。
ホテル等の送迎用バスとして非常に多くの需要のある車です。
また、レンタカーでバスを借りる場合も多くがコースターですね。
観光地の我が家の周辺は、送迎の時間になると
宿の名前の入ったコースターが走り回っています。


そのような車ですから、当然、人を運ぶために設計されています。
なので快適な乗り心地が約束されているんですね。
それはエアサス装着の車両はもちろんのこと
エアサスではない車両でも十分な乗り心地だと思います。

ただ、注意しなくてはならないのは、
コースターは沢山の人を運ぶために作られた車両ですから
おそらくロング車を中心に設計されたのではないかということです。
（このことは想像ですから間違っていたらごめんなさい）
なのでロング車の揺れ方と標準（ショート）車の揺れ方は、ホイールベースの違いもあり、
異質のものであると思っています。
このことはレンタカーを運転した時に衝撃を受けました。

キャンピングベースとしてのコースターは、元来３０人近い人を運ぶために作った車ですから
装備の重量を差し引いても、かなりの部分が余裕として使えます。
トレッドも車高や車幅に見合った寸法ですし、キャンピングカーとしては
横風にも強い部類に入ると思います。
こうした車両側の余裕は、走りの面でも安定感があり
とても乗りやすく、安心感につながると思います。
高速道路の１００ｋｍ巡航は楽にこなしてくれます。

また、バスですから室内高に余裕があるのも特徴です。
身長１７０cmの僕には余りある高さで、車内を移動するにも
立ったまま楽々移動できます。
このことは多くのキャブコンには敵いませんが、
それでも我が家の使用には十分なサイズです。

僕が特に気に入っているのは、フロントガラスの面積がとても広いので
とにかく見通しが良いのです。いくつかの死角はありますが
見通しが良いため、運転がとても快適なんです。
そして、長距離の運転も疲労感が少ないのは驚きでした。



ただ、そんなコースターも良いところばかりではありません。
まずあげられるのが、車両価格です。
ベース車両が非常に高価なため、キャンピングカーにしたときも
輸入車と肩を並べるほど高価になってしまいます。

室内高に余裕があるということは、車体の高さも高いということで
ルーフをぶつけずに入れる場所に制限が生まれます。
線路のガード下をくぐれずに、ずいぶん長い距離を戻ったこともあります。
車高制限のあるスーパーの駐車場に入れないこともしばしば・・・
同じように２ｍを超える車幅ですから、当然それによって通れない場所もあります。

そして、見かけがバスなので・・・
駐車料金はマイクロバスの料金になることが多いです。
岐阜県の某スキー場では、ルーツ（マイクロバス　シビリアンベース）が普通車料金なのに
ノーマル顔の超ショートのコースターがマイクロバス料金だという
意味不明な事態に遭遇しました。
ただ、観光地の駐車場では、駐車料金が高い代わりに
大型バスのスペースに楽々止めさせていただけるということもあり
一長一短といったところでしょうか。

そうそう、観光地では土産物屋に招き入れられて
車の中から家族５人しか降りてこず、
店員が、あっけにとられた顔をしていたこともありました。
送迎バスだと思い、乗り込もうとしたおばさんもいましたが・・・（汗

いろんな珍事件を引き起こしてくれるバスコンですが
僕も、家族もそれが大好きです。
もちろん、バンコン、キャブコンもそれぞれに長所、短所がありますから
使用目的に合った車選びが大切だと思います。